エヌビディア(NVIDIA)の株を買ってみたい。そう思って証券会社の画面を開いたものの、外国株のメニューで手が止まった——という声をよく聞きます。
結論から言うと、NVIDIAは米国株なので1株から買えて、最低でおよそ3万円前後(株価と為替で変わります)。手順自体は5分もかかりません。難しいのは金額ではなく、初めての外国株の画面に慣れるところだけです。
この記事では、はじめてNVIDIA株を買う人に向けて、口座の準備から実際の買付までを順番に整理します。投資を14年続けている共働き夫婦の目線で、最初に迷いやすいポイントを先回りして説明します。
専門用語はできるだけ避け、つまずきやすい「外国株の申込」「円貨と外貨の決済」「NISAでの手数料無料化」の3か所は、とくに丁寧に扱います。読み終えたころには、自分の証券口座で1株を注文できる状態になっているはずです。
🔎 この記事の結論
- ✓NVIDIA(NVDA)は米国株なので1株から買える。最低およそ3万円前後(株価と為替で変動)
- ✓手順は「口座開設 → 外国株取引の申込 → 入金 → 決済方法を選ぶ → NVDAを検索して買付」の5つ
- ✓NISA成長投資枠で買うと、売買手数料を無料にできる証券会社がある
- ✓1銘柄への集中はリスクも大きい。金額を決めてから、余裕資金の範囲で始めるのが前提
そもそもNVIDIAはどんな会社か
買い方の前に、ひとことだけ会社の性格に触れておきます。ここを知っておくと、値動きの荒さにも納得がいきます。
NVIDIAは、AIやゲームで使われる高性能な半導体(GPU)をつくる米国の企業です。近年は生成AIの普及で同社の製品需要が急拡大し、株価も大きく動いてきました。成長期待が高いぶん、業績見通しや決算のたびに株価が大きく振れやすい銘柄でもあります。
つまり「大きく上がる可能性がある一方で、下がるときの振れ幅も大きい」。これがNVIDIA株の基本的な性格です。買う前提として、この点は頭に入れておいてください。
NVIDIA株は最低いくらから買えるのか
日本株には「100株単位」という決まりがありますが、米国株は1株から買えます。NVIDIAも同じで、1株だけ買うことができます。
1株あたりの金額は、株価と為替(ドル円)の掛け算で決まります。2026年時点ではおおむね3万円前後で推移していますが、日々動くため、買う直前に証券会社の画面で最新の金額を確認してください。
「まとまった資金がないと無理」と思われがちですが、実際は数万円から始められます。まずは1株で値動きに慣れる、という入り方で十分です。
ちなみに、証券会社によっては「金額指定」で買う方法もあります。株数ではなく「1万円ぶん」と金額で注文すると、その範囲で買える端数の株を買い付けてくれる仕組みです。1株の値段が予算を超えるときや、毎月決まった額で積み立てたいときに便利です。使えるかどうかは証券会社によって異なるため、口座の注文画面で確認してみてください。
NVIDIA株を買うまでの5ステップ
全体の流れはシンプルです。最初の口座まわりの準備さえ終われば、2回目からは検索して買うだけになります。
▲ NVIDIA株を買うまでの5ステップ。最初の口座開設さえ済めば、2回目からは検索して買うだけ
ステップ1:証券口座を開く
まだ口座がなければ、米国株を扱うネット証券で開設します。スマホと本人確認書類、マイナンバーがあれば、申込自体は10分ほどで終わります。開設完了までは数日かかることが多いので、早めに動くのがおすすめです。
どこがいいか迷う場合は、取扱いと使いやすさで定番のところを選べば失敗しません。SBI証券のレビューや、SBIと楽天の比較が参考になります。
ステップ2:外国株取引を申し込む
国内株と外国株は、同じ証券会社でも申込が分かれていることがあります。口座開設後に「外国株式取引口座」を別途申し込む形です。多くはオンラインで即時、または数分で完了します。ここを忘れて「NVIDIAが検索に出てこない」と戸惑う人が多いので、最初に済ませておきます。
ステップ3:入金する
証券口座に日本円を入金します。銀行からの即時入金に対応していれば、手数料無料ですぐ反映されます。最初は「1株ぶん+少し余裕」くらいの金額で構いません。
ステップ4:決済方法(円貨・外貨)を選ぶ
米国株を買うときは、日本円のまま買うか、米ドルに替えてから買うかを選びます。初めてなら円貨決済で問題ありません。詳しくは後述します。
ステップ5:ティッカー「NVDA」で検索して買付
NVIDIAの銘柄コード(ティッカー)はNVDAです。検索窓に「NVDA」と入れると出てきます。数量を1株にして、成行または指値を選び、注文を確定すれば完了です。
注文方法は「成行」と「指値」があります。成行は「いくらでもいいから今の値段で買う」、指値は「この値段まで下がったら買う」という指定です。初めての1株なら、確実に約定する成行で構いません。金額をきっちり決めたい場合だけ指値を使う、という理解で十分です。
米国市場が開いている時間(日本時間の夜〜早朝。サマータイムで多少ずれます)に注文が成立します。時間外に出した注文は、市場が開いてから処理されます。「注文したのにすぐ約定しない」と焦らなくて大丈夫です。
ここまでできれば、あなたはもうNVIDIAの株主です。2回目からはステップ5だけ、つまり「NVDAを検索して買う」だけになります。
どの証券会社で買うのがいいか
NVIDIAはどのネット証券でも買えます。差が出るのは、手数料・NISA対応・ポイントの3点です。主要どころを並べると、おおまかにこうなります。
| 証券会社 | 1株から | NISAで手数料無料 | 円貨決済 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| 楽天証券 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| マネックス証券 | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
| DMM 株 | ◎ | △ | ◎ | ○ |
◎ 得意 ○ 対応 △ 一部・条件つき × 非対応
メインで長く使うなら取扱いの広いSBIか楽天、コストを最優先するなら米国株の手数料が無料の証券会社、という選び方が分かりやすいです。楽天ポイントをためている人は、楽天証券アプリiSPEEDの使い方もあわせて確認してください。
タイプ別に整理すると、次のように考えると迷いません。
まず1つで完結させたい
口座を増やしたくない。米国株も投信もこれ1つで、という人
SBI証券 / 楽天証券
とにかくコスト重視
手数料を1円でも抑えたい。米国株の売買が中心の人
手数料無料のネット証券
ポイントをためている
楽天や三井住友の経済圏をすでに使っている人
楽天証券 / SBI証券
どれを選んでもNVIDIAは買えます。会社員が使いやすい証券会社の比較は会社員向け証券会社の選び方にまとめているので、まだ口座がなければ参考にしてください。
手数料とNISAで、支払うコストは変わる
米国株の売買手数料は、約定金額の0.495%前後を上限に設定している会社が一般的です。1株なら数十円〜百数十円程度ですが、ここを無料にする方法があります。
それがNISAの成長投資枠です。証券会社によっては、NISA枠で米国株を買うと売買手数料が無料になります。長期で保有するつもりなら、まずNISA枠を使えないかを確認する価値があります。
NISA枠と特定口座のどちらで買うかは、目的次第です。使い分けの考え方は新NISAと特定口座の使い分けで整理しています。売却益や配当にかかる税金の扱いが変わるので、買う前に決めておくとあとが楽です。
もうひとつ、見落としがちなのが為替手数料です。日本円を米ドルに替えるときにかかるコストで、円貨決済でも内部的に発生しています。1株なら小さな金額ですが、買う回数が増えるとじわじわ効いてきます。ここも証券会社ごとに差があるので、長く続けるつもりなら比較しておく価値があります。
円貨決済と外貨決済、どちらを選ぶか
初めての人がいちばん迷うのがここです。結論は「最初は円貨決済でよい」です。
円貨決済
口座の日本円で直接買う方法。証券会社が自動で両替してくれるので、初めてでも迷いません。まずはこれで問題ありません。
外貨決済
自分で米ドルに替えてから買う方法。為替手数料を抑えられる場合がありますが、二段階になるぶん最初はハードルが上がります。
慣れてから見直す
最初は円貨決済で買い、取引に慣れてコストが気になってきたら外貨決済を検討する——この順番が失敗しにくいです。
買う前に知っておきたい注意点
手順が簡単なぶん、勢いで買ってしまいがちです。始める前に、次の点だけは押さえておいてください。
買う前に確認すること
- ✓ 余裕資金か(当面使わないお金か)
- ✓ 1回にいくらまで、と上限を決めたか
- ✓ NISA枠と特定口座、どちらで買うか
- ✓ 為替と株価で評価額が動くと理解したか
初心者がやりがちな失敗
- ✗ 勢いで生活費まで投じる
- ✗ 値動きが気になり毎日売買してしまう
- ✗ 1銘柄に資金を集中させすぎる
- ✗ 為替の影響を計算に入れていない
特にNVIDIAのような値動きの大きい銘柄は、短期間で評価額が上下します。過去に大きく上昇した経緯はNVIDIAが9倍になった記録に、株式分割の歴史はNVIDIA株式分割の歴史にまとめていますが、上がった実績は将来を保証しません。金額の上限を決め、余裕資金の範囲で始めることが大前提です。
買ったあとにやること
買って終わりではありません。とはいえ、やることは多くありません。
まず、配当です。NVIDIAはごくわずかですが配当を出しています。米国株の配当は現地で10%が源泉徴収され、日本でも課税されるため、二重課税になります。これを取り戻す仕組みが「外国税額控除」で、確定申告で一部が戻る場合があります。手順は米国株の外国税額控除・確定申告のやり方にまとめました。
次に、記録です。いくらで何株買ったかは、あとで振り返るために残しておくと役立ちます。証券会社の取引履歴に残るので、特別な作業は要りません。
あとは、日々の値動きに一喜一憂しすぎないことです。長期で持つと決めたなら、頻繁に画面を開かないほうが続きます。買った直後は気になって何度も株価を見てしまうものですが、そこで慌てて売買すると手数料ばかりかさみます。最初に決めた方針を、まず守ってみてください。
よくある質問
1株だけ買っても意味はありますか
あります。最初は「値動きを体感して慣れる」こと自体が目的になります。少額でも、自分のお金が動くと相場への理解が一段深まります。まとまった投資は、慣れてから金額を調整すれば十分です。
NISAと特定口座、どちらで買うべきですか
長期保有を前提にするなら、まずNISAの成長投資枠が使えるかを確認するのがおすすめです。売却益や配当が非課税になり、手数料も無料にできる場合があります。枠を使い切っている場合や短期で考えている場合は特定口座、という切り分けになります。
買うのに一番いいタイミングはいつですか
タイミングを当てにいくより、金額を決めて機械的に買うほうが、初心者には続きやすいです。一度に買うのが不安なら、複数回に分けて買う方法もあります。本記事は特定のタイミングでの購入を勧めるものではありません。
為替(ドル円)は気にしなくていいですか
気にする必要はありますが、最初から完璧に読む必要はありません。米国株は「株価」と「為替」の2つで評価額が動きます。円安のときに買うと割高になりますが、少額の1株であれば影響は限定的です。まずは仕組みを理解し、金額が大きくなってきたら為替も意識する、という順番で十分です。
※ 本記事は投資手順の解説であり、特定の銘柄や取引を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
※ 株価・為替・手数料・各社のサービス内容は変動します。公開日時点で確認した内容のため、取引前に必ず各証券会社の公式情報をご確認ください。


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